「マイIP」を使って自宅Linuxサーバーに固定IPを割り当て
自宅サーバーに外からアクセスできるようにしたい
カフェとかで仕事したいしー。考えた選択肢は以下の2つ。
- 固定IPを取得
- IPv6で接続
以前OCNのIPv6サービスを使っていたけど、安定感とかその他で何となく使いづらかった記憶があったので、今回は固定IPを取得する方法にした。
固定IPを振ってもらえるプロバイダーに切り替えるって手もあったけど、今回はインターリンクの「マイIP」というサービスを使うことにした。
ちなみに、インターリンクは以前からずっと固定IPのサービスを結構全面に押しているプロバイダー。10年くらいまえに自宅サーバーを運用してた時もここを使っていたので、再びお世話になることに。
設定
マイIPのページを見れば分かる通り、インターリンクのVPNサーバーにPPTPで接続するという形式らしい。
基本的にはこちらのページのとおりにやればいいんだけど、いくつか注意点があるので以下に記載。
その前に環境を。
pptpのインストール
上記ページだとmakeしろとか書かれているんだけど、サーバーにmakeとかgccとか各種ライブラリーを入れるのはためらわれる。ということでバイナリーを使う。
こちらのダウンロードページを見ると、Red Hat Enterprise Linux 6用(CentOS 6用)のパッケージはなく、5系までしかない。しかたないので、RHEL 5用のSRPM( pptp-1.7.2-3.rhel5.src.rpm )をダウンロードして、どっか別のCentOS 6のマシンでRPMを作成する。方法がわからない人は rpmbuild でぐぐって。
後はRPMをインストールする。
/etc/ppp/options
前述の通り、設定ファイルはこちらのページの通りにやればいいんだけど、1点だけエラーが。
[user@host ~]$ sudo /etc/ppp/startpptp.sh /usr/sbin/pppd: In file /etc/ppp/options: unrecognized option 'nnn.nnn.nnn.nnn'
どうやらこれらの行が悪さをしているっぽい。
name server 203.141.128.35 name server 203.141.128.33
name server を name-server とか nameserver とかに変えてみたけど、引き続きエラー。メッセージは若干異なり以下のようになる。
[user@host ~]$ sudo /etc/ppp/startpptp.sh SIOCDELRT: No such process RTNETLINK answers: File exists /usr/sbin/pppd: In file /etc/ppp/options: unrecognized option 'nameserver'
結論から言うと、/etc/ppp/options を以下のように変更したらOKだった。
debug lock noccp ms-dns 203.141.128.35 ms-dns 203.141.128.33 user mi00000
まとめ
マイIPへのサインアップの時間も含めて、所要時間2時間弱で外部からの接続まで確認できた。最大60日(翌月末まで)のお試し期間もあり、価格も手頃なので、自宅サーバーの人は検討しても良さそう。